109日目

バイオスフィア実況生活、読了。
だいたい期待していた通りの内容で満足。
ドロドロした部分は削ってあったのでそこだけは残念だが、
まぁテンポが悪くなるだろうし、
むしろ無くて良かったかもしれない。

積読を消化していくために、
ゲーム制作はしばらく進展はない。
まだ十冊以上あるし、
あってせいぜい小説を更新する程度だろう。
(小説はコチラ)

次に何を読み始めようかと物色し、
「ロシアン・ダイアリー」を手に取った。
チェチェン戦争を取材した、
「チェチェン やめられない戦争」を読んで、
作者のアンナ・ポリトコフスカヤを知った。
非常に面白い本だった。

「ロシアンダイアリー」のページをめくる。

>アンナ・ポリトコフスカヤは、二○○六年十月七日、モスクワにある自宅アパートのエレベーター内で、暗殺者の手にかかり無残な最期を遂げた。

衝撃的な一文が目に飛び込んできた。
彼女がもうこの世にいないという事が信じられなかったが、
一方、当然かもしれないな、とも思う自分がいた。
それほど、政権について都合が悪いことが
「チェチェン やめられない戦争」に書かれていたからだ。
鬼気迫るような文章だったからだ。

彼女の死を残念に思う。
もうこれ以上
あの素晴らしい文章が生み出されることがない
という事が残念だ。
チェチェンでは、人が死んでいた。
私は、それについて書かれた文章を面白いと思った。
あの文章の続きが読みたい。
その一点において、
戦争が続いてほしいとさえ思っている。
自分が間違っているのは、重々承知だ。
無関心よりも、なお悪い。
彼女の書いた文章は真実だった。
チェチェンでは、
地獄が繰り広げられている。
そのことを伝えたから殺された。
真実を言ったがために殺された。

彼女は文字通り、命を削って書いていた。
生半可な文章ではなかった。
鬼気迫るといっても生ぬるい。
私には、あれほどの文章が書けるだろうか?

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